「非正規共闘」の取り組みを強化 ~連合 2014春季生活闘争方針決定~
非正規は時給改善分30円を目安に!―連合が、2014年春季生活闘争方針を決めた。注目は安倍政権が政労使会議で要請した「ベースアップ」が実現するか、どうかに集まる。
この会議で好感触を得た連合は「すべての組合が月例賃金にこだわり、約2%の定期昇給相当分の実現、非正規労働者には、『非正規共闘』の取り組みを強化する」として「5年ぶりのベア要求」を目指す。中でも非正規労働者と中小労働者の労働条件改善は、来年度の大きな柱。
非正規労働者については、パートタイム労働者だけでなく、すべての有期契約労働者の均等・均衡処遇の実現に向けて取り組む。
具体的には、正社員化への転換ルールの導入促進をはじめ、昇給ルールの導入・明確化や一時金の支給の確保などを重点項目としている。
賃上げについては、非正規共闘方針で「物価上昇・景気回復の局面であることや『底上げ・底支え・格差是正』を進めていくことが必要で、時給改善分として30円を目安に時給の引き上げを求めていく」(要求目安額5000円時給換算)。
具体的には、時給が800円に達していない組織は800円をめざし、達している組織は「誰もが時給1000円」をめざす。
気になるのは毎月勤労統計調査で所定内給与は16カ月連続の減少が続く。賃金水準が低いパートなど非正規労働者の増加が止まらず、賃金の下押し圧力がなお強いことだ。
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