新卒大学生3年以内離職率 再び3割台 ~宿泊・飲食サービス業 全産業平均31%~
新卒大学生の3年以内の離職率が再び3割台へ逆戻り。これは厚生労働省が公表した2010年3月卒業の高校生、大学生など新規学卒者の3年以内の離職率である。このような企業は「イエローカード企業」として学校、学生、職安の評価を下げる。今は若者を使い潰すと批判が出ている「ブラック企業」ともいわれ、労働法全般を守らない問題企業を指すようになった。
大卒者は31%(前年比2.2ポイント増)、短大などが39.9%(同0.6ポイント増)、高卒者39.2%(同3.5ポイント増)、中卒者62.1%(同2.1ポイント減)で、中卒を除き離職率が上昇した。全産業平均は31%だった。
産業別では、宿泊・飲食サービス業、教育・学習支援業が5割前後と高く、生活関連・娯楽45%、不動産・リース、医療・福祉、小売が35~39%と高い。高い理由に、もともと就職難であった、そこへリーマン・ショック後の荒波があって、条件で劣る小企業や離職率の高い業種への就職割合が高くなったとの説が有力だ。
しかし「新卒入社3年・3割離職率」は10年以上も続いていて驚くことではないのかもしれない。企業側の建前では定着は願うがミスマッチも計算内で日常茶飯で起こる。何よりも現代企業は戦力化までは3年以上待てないかもしれない。したがい生徒を送り出す学校・親・本人らの自己変革が必須な時代なのだ。もはや「石の上には3年までしか残れない」!?
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