結婚、出産ともシニア(老親)依存 ~孫の力も市場に資金循環する役目~
東海地方は昔から「派手婚」(豪華な結婚式)挙式で知られる。嫁入り道具のタンスなどを積んだトラックが列を作って近所に披露する「お披露目」「菓子撒き」などが当たり前の時代だった。最近こそ派手婚は影をひそめたが、共立総合研究所は「挙式・披露宴・披露パーティーの費用総額が600万円(全国平均343.8万円)を超える結婚を「派手婚」と定義して、そうした結婚がもたらす経済効果を試算した。
結果は愛知県内へは年間368億円、全国へは年間9,430億円となった。中日ドラゴンズの日本シリーズ優勝セールは200億円だった(昭和40年)というから県内効果は約2倍だ。
結婚では普通「婚約・結納」、「挙式・披露宴」、「新婚旅行」、「家財購入」など次から次へとお金を使う。特に「挙式・披露宴」は、料理、衣裳・着付け、ヘアメイク、引出物、装花・ブーケ、写真・ビデオ撮影、司会など「多くの人手のかかる典型的な労働集約型サービス。このため挙式・披露宴関連の消費はモノを買うのに比べて地産地消的であるため、地域経済への波及効果がより大きくなる」という。
しかし少子人口減で独身、晩婚が増え子の数も減る。同総研でこの派手婚を分析した江口さんは「結婚・孫・子育て」こそシニア(老親=祖父母)の力(資産)を仰ぐのだ、という卓見を示す。孫でさらに祖父母の財布の口は緩む。シニアマーケットは孫が創るのだと教えている
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