上T企業に目立つ奇抜な福利厚生策 ~PC作業で目を守るメガネ支給など~
いまも昔も「入社したい会社の条件」の上位項目は福利厚生制度だ。時代の変化に合わせ法定外厚生策はバブル経済時代のような社員旅行、運動会、別荘や社宅、研修施設などは減った。
最近はIT企業が、トップも従業員も若さを生かした得意のアイデアで奇抜な制度を生み、話題となり注目を浴び、社歴や知名度の低さなどをカバーする効果を生んでいる。
かつては楽天の社内カフェテリア(朝食・昼食無料)は羨ましがられたものだ。失恋すると年齢に応じた日数の休暇が取れるHime&Company(社員数5人)の「失恋休暇」制度は、自己申告で1日有休を取れる同情休暇だ。
これが話題となり人気企業ランキングでいきなり7位に躍り出た。2012年の福利厚生面での人気企業1位は富士フィルムだ。
やはり同じIT企業で本社を東京都と大阪市に持つ、システム開発・WEBサービスの提供を行うアイルでは新たな福利厚生として「PCメガネ支給制度」を導入、パソコン操作で目の疲労の多い社員の健康対策に寄与している。
メガネはジェイアイエヌ(東京都)が提供するPC用アイウエア「JINS PC(R)」で、希望者に対して無料で支給する制度。 これは他社にはない新しい取り組みだが、社員の悩みを解決し仕事の能率を上げ、健康にも資するという、平等を旨とする福利厚生制度の目的に合致する。今後も福利厚生制度の充実は、医・食(職)・住が基本だ。