2012年分路線価は4年連続の下落 ~大都市中心に下落幅は縮小傾向続く~
全国の国税局・税務署において7月2日、相続税や贈与税の土地等の課税評価額の基準となる2012年分の路線価及び評価倍率が公表された。
今年1月1日時点の全国約35万8千地点における標準宅地の前年比の変動率の平均は2.8%下落し、4年連続の下落となった。下落はすべての都道府県に及んでいるが、近年の下落幅の縮小傾向は続いており、2010年分以降は4.4%→3.1%→2.8%と確実に下落状況に落着きが出ている。
都道府県別の路線価をみると、全ての都道府県で下落したが、23都道府県で下落幅が縮小した。特に大都市圏は底打ち感が強く、下落率は、「東京」が1.2%(前年2.0%)、「大阪府」が1.7%(同3.4%)、「愛知県」が0.5%(同0.8%)となった。
都道府県庁所在都市の最高路線価も、上昇した都市が前年の1都市から2都市に、横ばいの都市は同3都市から8都市となった。一方、下落した都市は37都市(前年43都市)で、このうち下落率が「5%未満の都市」が13都市(同16都市)、同「5%以上10%未満の都市」が23都市(同24都市)、同「10%以上の都市」は1都市(同3都市)と、都市圏を中心に地価の下げ止まり傾向が顕著となっている。
都道府県庁所在都市の最高路線価では、1位は東京・中央区銀座5丁目の「銀座中央通り」で、1平方メートルあたりの路線価は▲2.2%(48万円)下落の2152万円となったが、27年連続の全国トップとなった。
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