地宝人の『地域再生大賞』に期待~地方新聞46社+共同通信社の取組
3月18日より、観光庁などの主導で「東北観光博覧会」が行われるというが、どうも盛り上がりに欠けます。
それより、全国46地方新聞社と共同通信社が合同で昨年から始めた『地域再生大賞』の方が、しっかり地に足を付けた取り組みとして注目されます。
識者や専門家らで「地域再生」をテーマに地方問題を話し合う「地・宝・人(ち・ほう・じん)ネット」も始めています。
今年1月に行われた表彰では広島の団体「ブルーリバー」に再生大賞(副賞100万円)、準大賞(同30万円)は「定禅寺ストリートジャズフェスティバル実行委員会」(宮城)と「大宮産業」(高知)が選ばれました。
ブルーリバーは住民出資の有限会社。割安の賃貸住宅を子育て世帯に提供し住民を増やすなど、企業や自治体にできないきめ細かなコミュニティ維持の手法が評価されました。
「定禅寺」は市民ボランティア中心にユニークな音楽祭を育てました。
大宮産業は、山あいの地で、住民が日用品販売に取り組む努力が支持されました。
この「地方再生大賞」は東日本大震災からの復興や地域文化の継承、生態系の保全などテーマが明確です。
いずれも審査対象の着眼点を地元密着と生活者に置いています。
住民の安定があってこそ地域全体にマーケティング発想が生まれるとの考えからです。
それに比べ「東北観光博」は消化不良で終わる恐れがあるでしょう。
特別賞にはボランティア支援団体「遠野ふれあいネット」(岩手)が選ばれた。
« 株主優待制度を使った義援金で被災者支援 | トップページ | 廃止となる教育訓練費の税額控除~適用期限を考慮して慎重な対応を »
「生き方 社会」カテゴリの記事
- パート起業家の4割以上が女性 自己資金の割合「100%」が7割(2023.01.27)
- 春まで続く食品値上げのラッシュ 今月580品目、来月4000品目超(2023.01.23)
- 2021年分相続税の申告状況公表 課税割合15年以降最高の9.3%(2023.01.10)
- 2021年日本の労働生産性は27位 時間当たり労働生産性は5006円(2023.01.04)
- 9月中間決算GC注記企業23社 重要事象記載は62社と高止まり(2022.12.21)
« 株主優待制度を使った義援金で被災者支援 | トップページ | 廃止となる教育訓練費の税額控除~適用期限を考慮して慎重な対応を »
コメント