新入社員の7割はイクメン希望~条件次第転職40%、自立心向上
間もなく2012年度の新入社員受入の季節がやってくる。
2011年度は3月の東日本大震災から原発事故、欧州金融危機、就活解禁2ヶ月繰り下げなど不安連鎖が切れない。
この間企業と大学生の間ではSNS(ソーシャルネットワークシステム)を就活手段に応用し定着させ、そこで11年はソー活元年(電子就活)といわれた。
ソー活は学生と企業に大きな変革を生んだ。2ヶ月遅れの就活で両者の時間が減り説明会が滞る。
そこで効率化と経費削減でSNSに学生を誘導し接点を増やそうとしている。学生側はSNSで自己アピールを図ろうとする。
特に学生は対面(面接)よりも話しやすい利点を生かし自己PRに力点を置く。その内容は特に自立心、責任感、協調心の訴求が目立つ。
一つの例として、日本生産性本部の11年度入社の意識調査に変化があった。男性の7割以上(72.8%)は「子どもが生まれたら育児休業をしたい」と希望を主張する。
「良い会社があれば移る方が得だ」(40.7%)や「若い時フリーアルバイターの生活も悪くない」(35.9%)なども、積極的でいずれも前年比大幅増だ。
イクメン(男性の子育て)は、義務と権利を峻別する自立心を表している。
最近の新入社員教育では、会社からの一方的な「押し付け」は時代遅れ。新入社員は自分が納得すれば動き、クールに自分は何を求められているのかを知っている。12年は人事も変質を迫られているのだ。
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